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6種類の発注方式の特徴と
失敗しない在庫管理のコツをご紹介

6種類の発注方式の特徴と失敗しない在庫管理のコツをご紹介

こんにちは!「楽楽販売」コラム担当です。
在庫過多や欠品など、不適切な発注・在庫管理は利益落下に直結します。
正しく在庫管理を行うには適切な発注を行う必要があるため、自社に合った発注方式を適切に取り入れることをおすすめします。
今回は6種類の発注方式の目的や内容、在庫管理を成功させるコツについてご紹介します。

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この記事の目次

    発注方式は全6種類

    商品の発注方式は、全部で6種類あります。製品ごとに適切な発注方式があるため、「自社のどの製品にはどの発注方式が適しているのか」といった見極めが必要です。
    6つの発注方式をひとつずつご紹介しますので、「自社に取り入れるべき発注方式はどれなのか」とお悩みの方は参考にしてみてください。

    定量発注方式

    在庫数があらかじめ決められた量(発注点)以下になったら、なくなった分だけ発注をする方式です。急な需要増加には対応しにくいものの、同数発注なため計算の必要や手間がかからないというメリットもあります。

    定期発注方式

    週に1回、月に1回といったように、決められた時期に数量を指定して発注をする方式です。発注の都度在庫数の確認を行い発注数の調節をする必要がありますが、需要増加にも柔軟に対応ができるため欠品を防ぐことができるというメリットがあります。

    簡易発注方式

    簡易発注方式とは、購買費用を削減して在庫管理を行う方式です。とくに重要度の低い商品に適用します。簡易発注方式には、ダブルビン方式と補充方式の2つの方法があります。

    ダブルビン方式

    ダブルビン方式は2つの箱に同じ商品や材料を入れて、片方がなくなったらもう片方の箱に残った在庫を使い、カラになった分を新たに発注する方法です。

    補充方式

    補充方式は定量発注方式と非常によく似ており、一定数まで在庫が減ったら補充をします。ただし定量発注方式ほど細かく在庫数設定をしないため、発注直後は在庫過多になる可能性もあります。正確な数量把握が困難な細かい部品や需要が少ないもの、在庫過多になっても損失の少ない商品などに適しています。

    定期不定量発注方式

    定期不定量発注方式は、定量発注方式と定期発注方式を混ぜた方法です。発注点を下回った時点で、需要に応じて数量を決めて発注をします。

    同期化発注方式

    商品の発注先と契約を結び、毎日や1週間ごとなど、定期的に定められた数の商品を納品してもらう方式です。発注手続きの手間を省くことができるというメリットがあります。
    ただし販売数や在庫数に応じた数を発注できないため、需要過多期間に対応できなかったり、反対に在庫過多になってしまったりする可能性があります。

    分納発注方式

    過去の売れ行きから任意の発注タイミングと個数を設定する方式です。計画的な発注スケジュールを立てられるため、在庫や売り上げの変動に柔軟な対応ができます。需要は少ないものの、一定数の売れ行きがある商品に適しています。

    定量発注方式と定期発注方式の違い

    定量発注方式と定期発注方式は言葉が似ているため、混合して考えてしまいがちです。しかし、実際は大きな違いがあります。

    例えば、定量発注方式は発注点を下回ってから決められた数量だけを発注するため、年間を通して在庫数が揃えやすくなります。発注業務を軽減させて安定した在庫数を維持するのが目的であり、年間を通して販売数が一定の商品に適しています。

    反対に、定期発注方式は発注時期のたびに都度発注数を変えられるため、時期や季節に応じて需要数が変わる商品であっても、柔軟に在庫数を変化させられます。商品の不足や在庫過多を防ぐのが目的で、年間で売れ行きが変動しやすい商品に適しています。

    このように、文字だけ見れば非常によく似た定量発注方式と定期発注方式ですが、内容は対照的です。

    適切な在庫管理をするコツ

    適切な在庫管理をするためには、3つのポイントが重要です。ひとつずつご紹介します。

    商品の優先度を把握する

    在庫管理を適切に行うために、まずは商品ごとの優先度を把握しましょう。ABC分析と呼ばれる分類方法を用いて商品に順位づけをするのが一般的です。
    ABC分析とは、商品を売り上げごとに3つのグループに分けて在庫管理を行う方法です。
    Aグループは企業のメインともいえる売れ行き商品、BグループはAより売れ筋ではないものの需要の高い商品、Cがそれ以外の商品です。

    Aグループの商品は、在庫を切らさないようにする必要があります。なおかつ時期による需要の変化に対応できるように、数量調節がしやすい定期発注方式か定期不定量発注方式を用いるのがおすすめです。
    Bグループは発注の手間を省きつつ、一定数の在庫維持が必要です。そのため、定量発注方式をはじめとする簡易的かつ欠品に陥らない在庫管理方法を選択する必要があります。
    Cグループには需要が少ない商品も多く含まれるため、簡易発注方式か分納発注方式がおすすめです。売り上げ自体は多くないものの、在庫切れを防ぐのに適しています。

    全ての商品に対して同様の在庫管理方法を用いるのではなく、適切な在庫管理には商品の売れ筋を把握して在庫数量を調節することが欠かせません。

    過去の売り上げ・社会情勢から需要予測をする

    昨日まで売れ筋だった商品がある一定の期間から売り上げが落ちた、もしくはCグループの商品がある日突然Aグループに成り代わった、といった突然の需要の変化が訪れる場合も珍しくありません。
    需要は季節や時期、社会の状況などで変化します。社会情勢の変化は急激な需要数のアップダウンを巻き起こす可能性も多いにあるため、社会状況の把握は欠かさないようにしましょう。
    さらに、過去の売り上げから季節や時期ごとの需要数を導き出すことができます。指標をもとに適した数量を発注し、在庫切れや在庫過多を防ぐようにすることをおすすめします。

    リードタイムの把握

    リードタイムとは、商品の発注から納品までの期間を指します。商品を発注してもすぐに納入されるわけではなく、その期間も在庫数は減っていきます。
    例えば、100個あったAの商品が1週間で50個にまで減ってしまったため、発注をかけたとします。しかし納品は2週間後、商品が到着するころまでにはAの商品は欠品になってしまいます。
    納入までのリードタイムを逆算し、ある程度余裕を持った発注時期の見極めが必要です。

    まとめ

    今回は、6種類の発注方式と在庫管理のコツをご紹介しました。
    在庫管理を正しく行うには、商品ごとに異なった発注方式を採用することが重要です。まずは自社の商品で在庫過多や欠品になりがちな商品を洗い出してください。そのうえで、なぜ適切な在庫管理ができていないのかを分析し、適切な発注方式を模索しましょう。

    記事執筆者紹介

    • 株式会社ラクス「楽楽販売」コラム編集部
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