クラウド型原価管理システムおすすめ10選!選ぶ際のチェックポイント

こんにちは!「楽楽販売」コラム担当です。
現状の原価管理業務に課題を感じている場合は、クラウド型原価管理システムの導入がおすすめです。クラウド型のシステムは、導入費用(初期費用)を抑えやすく、導入までのリードタイムが短い傾向にあり、多くの企業から選ばれている形態の原価管理システムです。
この記事では、おすすめのクラウド型原価管理システム10選をご紹介します。また、システムを選定するポイントや導入のメリット・デメリットもお伝えするため、原価管理の業務効率化へ向けてぜひ参考にしてみてください。
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この記事の目次
クラウド型原価管理システムとは?
原価管理システムとは、原価管理業務のなかでも「原価計算」「予算と実績の比較」「損益の分析」をはじめとした複雑な計算を効率化するシステムのことです。提供形態には、大きく分けて「クラウド型」と「オンプレミス型」の2種類がありますが、ここではクラウド型原価管理システムについて詳しく解説していきます。
クラウド型原価管理システムの「クラウド型」とは
クラウド型原価管理システムとは、オンライン上のサーバーで提供されているタイプの原価管理システムを指します。以下の表では、クラウド型とオンプレミス型の特徴をまとめています。
クラウド型 | オンプレミス型 | |
---|---|---|
インターネットの必要性 | 必須 | 不要 |
カスタマイズ性 | 低い~高い | 非常に高い |
導入までのリードタイム | 短い | 長い |
システムの保守・運用 | ベンダーが対応 | 自社で対応 |
導入費用 | 安い | 高い |
社内でサーバーやインフラの整備が必要なオンプレミス型に対して、クラウド型は自社で保守運用を担う必要がありません。また、クラウド型は導入までのリードタイムが比較的短く、費用を抑えられるのも特徴です。
クラウド型原価管理システムの主な機能
多くのクラウド型原価管理システムには、以下の基本的な機能が搭載されています。搭載されている機能はサービスごとに異なるため、導入の際は各システムの機能一覧を確認しておくとよいでしょう。
*機能の例
- 見積もり管理
見積もり作成時に金額入力や計算などを自動化する機能です。見積書を自動で発行して計算ミスや手間を削減します。
- 売上管理
売上の日割り計算や従量課金の計算などを自動化する機能です。金額形態の異なるサービスの売上を効率的かつ正確に計算できます。
- 受注管理
受注時に見積もりデータや顧客情報を自動で転記したり、自動で計上処理を行ったりする機能です。個別の計上ルールに合わせて処理できます。
- 発注管理
発注データを受注案件と紐づけて管理したり、発注書を自動で発行したりする機能です。案件ごとの収支や売上予測をリアルタイムで確認できます。
- 請求管理
請求処理を自動化したり、請求書を自動で発行したりする機能です。複雑な金額計算や締め処理を自動化して計算ミスや手間を削減します。
- 原価管理
案件別に原価を管理したり、見積もりデータから原価見込みを自動で計算したりする機能です。収支を自動で集計して原価率の悪化を把握できます。
関連記事はこちら システム開発の原価管理で重要なこと|よくある課題や効率化の方法
クラウド型原価管理システムを選ぶポイント
クラウド型原価管理システムを選ぶ際、重要なポイントは「自社の事業規模や業種に適しているか」と「費用対効果に問題はないか」の2つです。ここでは、選び方のポイントについて解説します。
ポイント① 管理したい数字の規模や業種に適しているか
数あるクラウド型原価管理システムのなかでも、管理したい数字の規模や業種に適したタイプを選びましょう。クラウド型原価管理システムは、大きく以下の3つのタイプに分けられます。
- 汎用性の高いタイプ
- プロジェクト単位の原価管理にマッチしたタイプ
- 専門性の高いタイプ
なかでも「汎用性の高いタイプ」のクラウド型原価管理システムは、原価管理に必要な基本機能を網羅しており、幅広い企業で活用できます。原価管理システムのタイプごとの特徴について、詳しくは以降の見出しで解説しています。それぞれの特徴を踏まえてシステムを選定しましょう。
ポイント② 費用対効果に問題はないか
クラウド型原価管理システムは、導入後の長期的な費用対効果を重視して比較検討しましょう。その際は、単に導入費用や月額料金を比べるだけでなく、システム導入によって得られる業務効率化や生産性向上などコスト面での効果を踏まえて検討することが大切です。
ここまでご紹介した2つのポイントは、どんな企業でも必ず確認すべきポイントです。それに加えて、現状の課題や運用方法に合わせて、以下のポイントも併せて確認するとよいでしょう。
- 導入している既存システムとの連携が可能か
既存システムとデータ連携ができると、システム間のデータのやり取りが容易になるので、業務効率化が期待できます。具体的には、会計システムや入金消込システムとの連携のほか、CSV形式での連携などが挙げられます。
- 操作は直感的でわかりやすいか
画面設計がシンプルで、多くのユーザーが直感的に操作しやすいクラウド型原価管理システムを選定しましょう。現場の従業員が簡単に使いこなせるシステムなら、導入時のトレーニングコストを抑えられます。
- カスタマイズは可能か
業務フローやレイアウトを容易にカスタマイズできるクラウド型原価管理システムは、導入後に運用しながらオペレーションの改善に取り組めます。将来的に組織変更や事業拡大があっても柔軟に対応できるため安心です。また、カスタマイズが可能なことによって既存の社内オペレーションを大幅に変えずとも運用していけます。
- サポート体制は整っているか
導入前後の疑問やトラブルへ迅速に対応してもらえる、サポート体制が手厚いクラウド型原価管理システムを選びましょう。充実した導入支援により、無事に運用を軌道に乗せられるまでアドバイスを受けられる環境があると理想的です。
おすすめのクラウド型原価管理システム10選
ここからは、おすすめのクラウド型原価管理システム10選をご紹介します。
前述したとおり、クラウド型原価管理システムは「汎用性の高いタイプ」「プロジェクト単位の管理にマッチするタイプ」「専門性の高いタイプ」の大きく3種類に分けられます。ここでは、それぞれのタイプの特徴に触れながら、おすすめのサービスをご紹介します。
自社に適したタイプのクラウド型原価管理システムをお探しの原価管理担当者の方は、ぜひ各種サービスを比較検討してみてください。
汎用性の高いタイプ
さまざまな業務形態に対応できる、汎用性の高いクラウド型原価管理システムです。大企業から中小企業まで規模に合わせて柔軟に利用できます。自社の原価管理のオペレーションに合わせて活用したい場合におすすめします。
- 「楽楽販売」
「楽楽販売」は、カスタマイズ性や既存システムとの連携の自由度が高いクラウド型原価管理システムです。企業独自のルールに合わせて柔軟に設定できるのが強みで、マウス操作だけで自社の販売管理に適した専用システムを簡単に作れます。そのほかにも販売管理に役立つ機能が豊富にあり、以下のようなメリットを期待できます。
メリット①:売上に対して複数の原価データを紐づけて一元管理できる
あらかじめシステムに登録された原価データを活用して、複雑な金額計算を自動化できます。複数の原価を売上に紐づけて管理・集計することも容易です。入力の手間やミスの削減につながります。
メリット②:見積もり情報をもとに原価見込みを自動算出できる
見積もりデータをもとに原価見込みを自動で計算できます。また、プロジェクトごとの収支を自動集計し、リアルタイムで確認できるので原価率の悪化を速やかに察知できます。
メリット③:原価管理のほかにも幅広い業務の管理に対応できる
ボタン一つで見積書や請求書などの帳票を発行し、取引先へ簡単に送付できる便利な機能が搭載されています。また、データ取込・出力など外部システムとの連携によって入力の工数を削減することが可能です。
「楽楽販売」の導入メリットや機能についての詳細は、ダウンロード資料にてご覧いただけます。以下のページからお気軽にお問い合わせください。
- 「iFUSION」
「iFUSION」は、販売管理に関わるExcel業務を自動化するExcelデータ収集運用サポートシステムです。既存のExcelファイルからシステムに直接データをアップロードすることで、ワンクリックで集計シートを作成できます。
プロジェクト単位の管理にマッチするタイプ
プロジェクト別の原価管理を得意とするクラウド型原価管理システムです。プロジェクト単位で細かな原価管理が必要な場合に適しています。
- 「クラウドERP ZAC」
「クラウドERP ZAC」は、プロジェクト単位・案件単位・契約単位での管理に適したクラウドERPです。プロジェクト単位でリアルタイムの損益管理を実現し、赤字プロジェクトの課題を解決へ導きます。
- 「マネーフォワード クラウド個別原価」
「マネーフォワード クラウド個別原価」は、個別原価計算を得意とする、シリーズでの導入実績が豊富な個別原価管理システムです。個別原価計算やレポート作成を自動化する機能が搭載されています。
「マネーフォワード クラウド個別原価」について詳しくはこちら
- 「クラウドERPシステム MA-EYES」
「クラウドERPシステム MA-EYES」は、プロジェクト管理に必要な機能を標準搭載した、プロジェクト管理システムです。プロジェクトメンバーのアサイン、作業実績の管理などにも対応できます。
「クラウドERPシステム MA-EYES」について詳しくはこちら
専門性の高いタイプ
特定の業界での活用を想定して設計された、専門性の高いクラウド型原価管理システムです。業界特有の商習慣や管理方法があり、特殊な機能を必要とする場合に適しています。
- 「Reforma PSA」
「Reforma PSA」は、クリエイティブ系ビジネスに特化した案件管理システムです。広告業界・IT業界・WEB制作業界などのビジネスモデルに適した機能が充実しています。
- 「J-CCOREsクラウド」
「J-CCOREsクラウド」は、製造業に特化した原価管理システムです。製造原価の計算に適した「ころがし計算法」を採用し、業界に適した計算モデルで正確な原価管理を実現します。
- 「STRAMMIC」
「STRAMMIC」は、製造業に特化した基幹業務システムです。原価管理と販売物流管理・調達管理を一元化することで、製販一体の管理による生産性向上に貢献します。
- 「どっと原価3」
「どっと原価3」は、建設業に特化した原価管理システムです。建設業ならではのニーズに特化した機能が充実し、工事部門はもちろん、経理業務や経営判断における課題も解決へ導きます。
- 「レッツ原価管理Go2」
「レッツ原価管理Go2」は、建設業に特化した原価管理ソフトです。建設業向けの専門性を持ちながらも、社内のあらゆる部門での使いやすさに配慮して設計されているので、全体最適化に役立ちます。
関連記事はこちら 建設業向けの原価管理ソフト15選|導入の効果や選び方
クラウド型原価管理システムを導入するメリット・デメリット
クラウド型原価管理システムを導入すると、多くのメリットが期待できます。一方、導入時に注意しておきたいデメリットもあるため、原価管理担当者の方はきちんとメリット・デメリットを押さえておきましょう。
メリット
- 導入時のコストが小さい
クラウド型原価管理システムの導入費用は、オンプレミス型と比べて安価です。また、ベンダーとの契約完了後はすぐにオンラインでアクセスしてシステムの使用を開始できます。このように導入時のコストが小さいので、クラウド型原価管理システムはコストパフォーマンスを重視したい企業や、スピーディーに導入したい企業に適しているといえるでしょう。
- 維持管理コストが少ない
クラウド型原価管理システムの保守管理は、基本的にベンダーに任せられます。定期的なアップデートや最新の法律への対応は、ベンダー側で対応してもらえるため安心です。例えば近年の例では、法改正にともない電子帳簿保存法やインボイス制度への対応が必要となりました。クラウド型のシステムなら、こうした場面で社内の管理負担を軽減できます。
- 原価管理業務の効率がアップする
クラウド型原価管理システムは、パソコン・スマートフォンなどの端末とインターネットさえあればどこからでもアクセス可能です。従業員がリモートワークや出張でオフィスの外で作業する場合も、社外でシステムを利用できます。さらには、各部門やプロジェクトのデータをシステム上で一元管理できるので、スムーズに連携できるようになり、社内の情報共有を強化できるでしょう。
デメリット
- ランニングコストがかかる
クラウド型原価管理システムを利用するには月額料金やオプション料金がかかり、一定の出費が継続的に発生します。長期的な費用対効果を検証することが重要です。
- 定着まである程度の教育コストがかかる
従業員が原価管理システムを使いこなせるようになるまでには一定の教育コストがかかります。現場の担当者の意見を取り入れながら、UIのわかりやすいシステムを選定するとよいでしょう。
ここまでデメリットをお伝えしましたが、自社に適したクラウド型原価管理システムを導入すると多くのメリットが期待でき、最終的にはコスト面での効果が期待できます。ご紹介したおすすめのクラウド型原価管理システムを参考にしながら、導入を検討してはいかがでしょうか。
関連記事はこちら 原価管理システムの導入で解決できる課題とおすすめのシステム20選
自社に適したクラウド型原価管理システムを選定しましょう!
ここまで、クラウド型原価管理システムの基礎知識や、おすすめのサービス10選をご紹介しました。クラウド型原価管理システムなら、自社でサーバーやインフラを整備する必要がありません。導入コストや維持管理コストを抑えながら、原価管理の業務効率化に貢献できる点が大きなメリットです。汎用性の高いタイプから、特定の管理方法や業種にマッチするタイプまで、各社で多数のサービスが提供されています。自社に適したクラウド型原価管理システムを選定しましょう。数あるサービスのなかでも、汎用性が高くデータの一元管理や計算の自動化の機能が充実したシステムをお探しなら、「楽楽販売」がおすすめです。
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記事執筆者紹介
- 株式会社ラクス「楽楽販売」コラム編集部
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