サブスクリプション向けの管理システムって?
機能や選び方
こんにちは!「楽楽販売」コラム担当です。
サブスクリプションビジネスは一定品質以上の商品提供を継続的に行うことで、定期的に決済が発生するものです。さらに問い合わせ・商品発送など、細かな業務内容が膨大に存在する事業です。管理システムの導入によって、これらの業務の効率化が可能です。サブスクリプション型ビジネス向けの管理システムとはどういったものか、機能、選ぶ際のポイントなどをご紹介していきます。
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この記事の目次
サブスクリプションビジネスの特徴とは?
サブスクリプションとは簡単にいえば、「支払った料金に基づいたサービスを一定期間受けられるサービスシステム」を指します。新聞や雑誌の定期購読も、広い意味ではサブスクリプションだといえます。
しかし近年のサブスクリプションは、WEBを介するサービスを指す場合が多い印象です。身近なものでは、月額〇〇円で映画やアニメが見放題のVODや利用し放題のアプリなどが挙げられ、定期的に料金を支払うことで「ものを得る」というよりは、「サービスを利用できる、体験できる」という意味合いが強いようです。
また、近年ではサブスクリプションコマースと呼ばれるサービスも注目をあびています。こちらは定額料金を支払うことで、ショップおすすめの商品を定期的にスタッフが選定し届けてくれるというECサービスです。アメリカにて2011年ごろブームとなったもので、消費者にとっては「膨大な数の商品から選ぶ苦痛から解放され、最適なものが届く」といった点がメリットで、運営側からすれば、消費者のニーズとズレがないよう、特に顧客管理の徹底が必要となるシステムです。
サブスクリプション事業におけるシステム管理の必要性
サブスクリプション事業においては管理システムが役立ちます。
まず、サブスクリプション事業で避けるべきなのは顧客の解約です。継続的にサービスを利用してもらえるよう、サービスの向上や顧客対応には特に気を使わなければなりません。そのため、メールの返信や注文受付から商品の発送、決済状況管理など、ミスの出やすい事務手続きにも徹底が必要です。さらにサービス利用料の計算も、日割りや顧客のサービス内容変更が発生するなど、複雑なケースもあります。サブスクリプションコマースであれば、顧客ひとりひとりの好みの把握ややりとりの記録もしておかなければなりません。
これを人力のみで行おうとすれば、膨大な労力と人員が必要とされ、仕事量に比例してミスも増えやすくなり、商品調達や伝達の遅れが発生すれば顧客の心は離れていくでしょう。管理システムの導入によって契約内容、請求情報や発送状況などの各顧客に紐づく情報の管理を一元化できるようになることで、ミスの減少や対応速度の強化が期待できます。
よってサブスクリプション事業において管理システムは、業務効率化と集客において重要な役割を果たすといえます。
サブスクリプションビジネスで活用可能な管理システムの機能
それでは、サブスクリプションビジネスにおいて活躍する管理システム機能とはどういったものがあるのか見てみましょう。
顧客情報の一元管理
管理システムは、顧客情報を一元的に管理できる機能が搭載されているものが多くあります。
顧客の過去の取引情報、購買目的、支払い状況などを一元管理することで、状況の可視化ができます。また管理システムの中には、これまで別々のプラットフォームでそれぞれ管理していた情報をひとつにできるものもあります。例えば、顧客情報、支払い、購入履歴、問い合わせ対応などを別々のソフトを使って管理していた場合でも、管理システムの導入でサブスクリプションの管理に必要な情報だけを洗い出し、ひとつにまとめることができるのです。
一元管理をすることで、バラバラに管理されていた情報や膨大な情報のなかから該当のものを探すのにかけていた時間を大幅に短縮でき、顧客情報の確認や契約内容の変更といった事務手続きも効率化できます。
決済手段の連携・管理
サブスクリプションサービスを利用する顧客は、クレジットカードやキャリア決済、口座振替などの手間が少ない決済手段を選ぶ傾向にあります。
ほかにも代金引換やコンビニ決済、振込など、顧客からすれば支払い方法を幅広く選択できることは魅力です。しかし、運営側からすると顧客ひとりひとりの決済手段・支払い状況の管理は労力を必要とします。
管理システムの導入でこれらの情報管理がスムーズになり、運営側の管理漏れによる決済ミスも防止できるでしょう。また、決済方法にとらわれず、支払日や支払い状況もリアルタイムで把握できるため、売上予測も立てやすくなります。
サブスクリプション事業で管理システムを活用するメリット
サブスクリプション業務では、管理システムの導入により得られるメリットがいくつかあります。その中でも、特に効果の高い2つが、「体制の早期構築」と「業務の効率化」です。
体制の早期構築
サブスクリプション業務に管理システムを活用することで、管理体制の早い段階での構築につながります。サブスクリプション業務を1からスタートし手動で管理・運営することもできます。しかし一般的な顧客販売とは違い、サブスクリプション業務では顧客のデータ量が膨大となり、かつ継続的に管理を行っていかなければなりません。早い段階で管理システムを導入し体制を整えておけば、手動管理にかけていた時間を削減できます。その結果、競合よりも先により良い製品を顧客に提供できるようになります。
業務の効率化
サブスクリプション型のビジネスでは継続的な販売・解約の処理が発生します。その度に請求書や領収書、手続きの細かな事務対応など業務は多く、顧客が増加すると仕事量も増えていきます。管理システムの元でそれらの仕事を行えば、これまでに要していた業務フローが簡略化され、業務効率化が可能です。
サブスクリプション事業に導入する管理システムの選び方とは?
サブスクリプション事業で管理システムを導入する場合、重要なのは「自社の既存システムとの相性」です。管理システムは数多くあり、対応可能な範囲はそれぞれ違います。決済関連機能はどれほど充実しているのか、自社ですでに利用中のシステムと連携が可能かなど事前に確認することが重要です。スムーズに活用ができなければ管理システム導入の意味がありません。さらに、導入の費用やランニングコストは予算内かなども無視できない要素です。
サブスクリプション業務をストレスなく効率的に進められるか、上記をふまえてシステムの検討をしていきましょう。
まとめ
サブスクリプション運営において、管理システムは大きく役立つ存在です。顧客・決済の管理を行えるシステムの導入によって業務効率化を実現すれば、短縮できた時間で新たな事業拡大のアイディアを練ることも可能です。導入を検討し、ぜひ、今後の自社拡大に役立てましょう。
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記事執筆者紹介
- 株式会社ラクス「楽楽販売」コラム編集部
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