サブスクリプション管理システムで
SaaSビジネスを効率化
こんにちは!「楽楽販売」コラム担当です。
クラウド上のソフトウェアを利用する「SaaS(サース)」が浸透する中、継続課金のサブスクリプション型ビジネスに取り組む企業も多くなりました。今回は、サブスクリプション型SaaSで期待できることや管理システムのメリットなどをご紹介します。
>「楽楽販売」でサブスクリプションの管理業務を効率化!
詳しく知りたい方はこちら!
この記事の目次
SaaSとは
SaaS(サース)とは「Software as a Service」の略で、インターネットを通じてソフトウェアを提供するサービスのことです。直訳では「サービスとしてのソフトウェア」という意味になります。かつてのソフトウェアでは、CD-ROMなどの「プロダクト商品」をユーザーが手持ちのパソコンにインストールして利用するのが一般的でした。組織での運用には、ユーザー側が用意した物理サーバーにソフトウェアをインストールして社内システムを構築する「オンプレミス」という方法も存在します。
一方、SaaSはベンダー側がクラウドサーバーにソフトウェアを用意し、ユーザーがアクセスして利用する仕組みです。インターネット環境が整っていれば場所やデバイスを選ばず利用できるため、利用者が拡大しています。データ通信技術の進化に伴い、古くからあるインストール型のソフトウェアブランドもSaaSのビジネスモデルに移行しつつあります。
SaaSはサブスクリプションと好相性
SaaS同様、サブスクリプション(サブスク)も、近年市場を拡大しています。期間や使用量に対して課金が定期的に発生するため「月額課金」や「定期購入」と同じような仕組みですが、「モノを売る」のではなく「モノを通じた”体験”を売る」ことを重視している点が、新たなサービス形態といわれる理由です。ソフトウェアのプロダクト商品は「モノを売る」という概念ですが、クラウド上のソフトウェアの使用権利を売るSaaSは、まさに「モノを通じた体験を売る」という考え方です。そのため、サブスクリプションと親和性が高いビジネスモデルといえます。
サブスクリプション型SaaSビジネスの種類
ビジネスシーンでよく利用されるSaaSには、書類作成のためのオフィスソフト、ファイル共有やデータ保存のためのストレージサービスなどがあります。加えて、メンバー同士でのチャットや音声通話、ビデオ通話、タスクごとの掲示板、スケジュール管理などができるコミュニケーションツールもあります。近年では、SaaS型の業務管理システムも登場しています。クラウドを通じてタスクを一元管理するので、どこからでもリアルタイムに進捗状況を把握できます。書類の自動作成機能を利用すれば、人的ミスの軽減を期待できる点もメリットです。バージョンアップも適宜行われるため、法改正に伴ってソフトウェアを買い直す手間もありません。
例えば、クラウド型の販売管理システム「楽楽販売」は、ユーザー数やデータベース作成数に応じて月額料金が変動する仕組みで、規模に合わせた柔軟な料金設定になっています。
関連記事はこちらサブスクリプション型契約・請求管理を効率化 クラウド業務改善ツール|「楽楽販売」
サブスクリプション型SaaSで期待できること
サブスクリプション型のSaaSへの参入は、企業にとってどのようなことが期待できるのでしょうか。
LTVの最大化を図ることができる
プロダクト商品は、一度購入されてもリピート購入が約束されているわけではありません。一方サブスクリプション型SaaSではユーザーがソフトウェアを継続的に利用し、その期間が長くなるほど1人の顧客から獲得できる収益の総額が拡大していきます。つまり、LTV(=Life Time Value/顧客生涯価値)の最大化が見込めるのです。
アップセル戦略を取りやすい
LTVの最大化のためのキーワードは、新規顧客獲得よりも効率的に収益向上を目指す「アップセル戦略」です。例えば、現状プランから上位プランへアップグレードするよう働きかけることが代表的な手法として挙げられます。買い切り型のプロダクト商品では、既存顧客にセールスを働きかけると「押し売り」になりがちですが、サブスク型SaaSでは顧客側からアクセスしてサービスを利用するため、自然な流れで顧客接点を持つことができます。さらなる利用を促すコミュニケーションを積極的に図れば、アップセルの実現が期待できるでしょう。
管理工数を削減できる
サブスクリプション型SaaSには、管理工数を削減できるというメリットもあります。
一般的に、サブスクリプション型SaaSで提供しているサービスは一度契約すると代金がクレジットカードなどを通じて継続的に引き落とされます。そのため、都度請求書を発行して現金を振り込んでもらうなどの手間がかからず、請求を自動化できます。
これにより代金回収を効率化できるため、管理工数を大きく削減しながら未回収リスクの軽減にもつながります。
サービス開始までのコストを下げられる
サービス開始までのコストを下げやすいのも、サブスクリプション型SaaSのメリットのひとつです。
サブスクリプション型SaaSは毎月の利用料金が定額であり、高額な商品を購入する必要がありません。安価な初期費用を支払うだけで気軽にサービスの利用を開始することができます。
サブスクリプション管理システムのメリットとは
サブスクリプション型SaaSを運営するにあたっては「サブスクリプション管理システム」の導入をおすすめします。その主なメリットを2つご紹介します。
顧客管理を一元管理できる
プロダクト商品の販売戦略では新規顧客の獲得が重視される傾向にあるため、見込み顧客の情報を広く収集します。一方、サブスクリプション型SaaSは既存顧客との継続的な深い関係づくりが事業の成長を左右するため、既存顧客一人ひとりのあらゆる顧客情報を把握・分析して戦略に取り入れなければなりません。サブスクリプション管理システムには、顧客情報を一元管理できる機能があります。顧客名簿や購入履歴、過去の問い合わせ、契約形態など、別々に管理している膨大なデータをサブスクリプションの管理の視点で抽出して一元的に表示できます。それにより顧客行動を把握し、さらなる利用を促すアプローチなどが可能になります。
請求・更新手続きを効率化できる
月契約・年契約・半年契約といった契約期間、定額制・単発利用・追加課金といった課金体系、口座振替やクレジットカード払いといった決済手段など、様々な契約形態があるサブスクリプション型SaaSの場合、請求手続きが煩雑になります。さらに契約更新日も顧客によって違うため、更新を促すアナウンスにも手間がかかります。サブスクリプション管理システムを導入すれば、請求金額の自動計算や請求・更新手続きの自動化により、大幅な業務効率化が実現します。
サブスクリプション管理システム選びのポイント
サブスクリプション管理システムを選ぶ際は、次の3つのポイントに注目することが大切です。
対応している機能・業務
どのような機能や業務に対応しているのかを確認しておくことは、サブスクリプション管理システムを選ぶうえで重要です。
自社の目的に合った機能や業務に対応していなければ、期待している効果があらわれず単にコストだけがかかり続けてしまう可能性があるためです。
外部システムとの連携機能
外部システムとの連携機能が備わっているかどうかも、確認しておきたいポイントのひとつです。外部システムとの連携機能が豊富であれば、マーケティング施策やデータ分析の幅が広がり、サービスの展開方法を広げていくことが可能になります。
自社サービスの将来的な展開も見据えたうえで、連携機能にも注目してシステムを選ぶと良いでしょう。
初期費用・料金体系
システムの初期費用や料金体系は、コストを考えるうえで重要です。
初期費用が安価であるに越したことはありませんが、毎月の利用料金が高額であれば、たとえ初期費用が安かったとしても総合的にみると支払う金額が膨大になる可能性もあります。
初期費用と月額費用の両方に注目したうえで、機能や対応している業務とのバランスも考えて自社に適したシステムを選びましょう。
関連記事はこちらクラウドでもっと自由に。サブスクリプションのユーザーメリットを解説
おすすめのサブスクリプション管理システム3選
ここでは、おすすめのサブスクリプション管理システムを3つご紹介します。
「楽楽販売」
「楽楽販売」は、販売管理業務の標準化・効率化を実現するクラウド型のサブスクリプション管理システムです。自社仕様に柔軟なカスタマイズが可能で、ルーチンワークの自動化により業務効率の向上やヒューマンエラーの削減も期待できます。リアルタイムに情報共有を実現するため、属人化や伝達漏れの防止にもつながります。
Scalebase
Scalebaseは、SaaS・サブスクリプションビジネスのオペレーション効率化・収益成長を実現するクラウドサービスです。
サブスクリプションビジネスの全業務領域をカバーする機能が提供されており、クラウドサービスとの連携も豊富なので、現在使用中の会計システムをそのまま使い続けることも可能です。
zuora
Zuoraは、サブスクリプションビジネスにおける収益向上を支援するサブスクリプション管理システムです。見積書・価格設定・契約管理・請求・回収・レポート分析・収益認識・会計仕訳まで幅広い業務をカバーしており、リアルタイムのデータ分析にも対応しています。
世界的に人気の高いシステムで、約95%と高い継続率から多くの企業から支持を集めていることがうかがえます。
まとめ
サブスクリプション型SaaSは体験に価値を置く現代のユーザーに応えるサービス形態であり、企業にとって安定した経営基盤になるため、今後もさらに成長が見込まれる市場です。サブスクリプション管理システムを導入すれば業務が大幅に効率できるため、余ったリソースを競争力強化に充てることもできます。ぜひ、検討してみてください。
関連記事はこちらサブスクリプション向けの管理システムって?機能や選び方
詳しく知りたい方はこちら!
この記事を読んだ方におすすめ!
記事執筆者紹介
- 株式会社ラクス「楽楽販売」コラム編集部
- 「楽楽販売」のコラムでは販売管理・受発注管理・プロジェクト管理などをはじめとする、あらゆる社内業務の効率化・自動化の例をご紹介していきます!