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原価管理にERPは使える?管理項目の規模に合ったシステム選びを

原価管理にERPは使える?管理項目の規模に合ったシステム選びを

こんにちは!「楽楽販売」コラム担当です。
自社の原価管理業務を効率化するために、ERPの導入を検討している担当者の方も多いのではないでしょうか。そもそもERPとは「Enterprise Resource Planning」の略称です。企業が経営資源を有効活用する上で必要な「企業資源計画」の考え方を指すこともありますが、ここでは「基幹系情報システム」としてお伝えします。

原価管理は企業が利益をあげるために欠かせない業務です。製品・サービスを作る際に発生するコストを正確に把握することで、適正な価格をつけることができ、利益を最大化できるようになります。ただし、原価管理は計算方法が複雑であるため手間がかかり、業務工数も増えやすいのが難点です。

そこでこの記事では、ERPを用いた原価管理の効率化について解説します。その際、企業の状況に適したシステムの選び方にも触れるため、自社の目的や状況に合ったシステムをお探しの担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

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この記事の目次

    ERPで原価管理をすることは可能?

    ERPは原価管理業務に対応可能です。そもそもERPは、原価管理で必要な情報のみに限らず、企業の経営に関わる幅広い情報を一元管理できるという特徴があります。例えば、在庫・売上・人事・勤怠・資産・経費など、ERPで管理できる情報は多岐にわたります。そのため、これらの多数の情報の一環として原価管理を行う企業も少なくありません。

    一方で、ERPはあくまでも統合的な管理システムであり、原価管理に特化したシステムではない点に留意しましょう。原価管理を主な目的とする場合には、原価管理に特化した「原価管理システム」のほうがより適しています。プロジェクト単位の詳細な原価管理には、ERPは向きません。

    ERPと原価管理システムは、搭載されている機能に違いがあります。システム導入によって原価管理業務を効率化する目的があるなら、それぞれの違いを理解した上で、自社に適したシステムを選定することが重要です。

    ERPによる原価管理の特徴・注意点

    ERPによる原価管理では、どのようなことを実現できるのでしょうか。また、運用時はどのような点に注意すればよいのでしょうか。ここでは、ERPによる原価管理の特徴と注意点を解説します。

    特徴

    ERPは部門別に情報を管理する業務システムとは異なり、経営に関する会社全体の情報を統合的に管理する点が大きな特徴となっています。従来、個別のシステムで管理されていた各事業部の売上や経費といった情報を、部門を越えて一元管理できます。事業部ごとの数値目標の達成度がまとまるため、経営の意思決定がスムーズになるのが大きなメリットです。

    ERPを導入すると、各業務にそれぞれ専用のシステムを導入しなくても、大枠の数字を管理できるようになります。原価管理に関しても、一般的な計算方法で処理できる範囲であれば、問題なく算出することが可能です。原価管理だけでなく、会社全体の売上管理や人事管理など、幅広い業務をシステムで管理したい場合に適しているといえるでしょう。

    注意点

    ERPは幅広い業務の統合的な管理を得意とする一方で、特定の業務の詳細な管理には適さない点がデメリットだといえます。例えば原価管理業務では、プロジェクト単位で原価を管理したり、間接費を独自の配賦基準に基づいて計算したりと、より詳細な管理が求められることがありますが、ERPでは対応できないケースがあるのです。

    このほかに、発注管理や見積管理のような事業部単位の管理項目や、プロジェクトごとや案件ごとの特殊な計算・会計は、基本的にERPでの対応が難しいといえます。複雑な原価管理へ効率的に対応可能なシステムをお探しなら、専用の原価管理システムを選ぶとよいでしょう。

    また、ERPは大規模なシステムであるため、初期費用や運用費用が高額となる傾向にあります。組織の規模によっては、オーバースペックになるリスクがあるのが注意点です。自社の課題の規模感や、効率化したい業務の範囲によっては、ERPで原価管理を行っても構いません。ただし、原価管理に特化した業務効率化や、複雑な原価計算の自動化を必要としているなら、専用の原価管理システムのほうがより適していると考えられます。

    ERPと原価管理システムどちらを導入すればいい?

    ここまでERPによる原価管理についてお伝えしましたが、企業の状況によっては原価管理システムのほうが適している可能性があります。最後に、自社がERPと原価管理システムのどちらを導入するべきか、判断のポイントをお伝えします。

    ERPが適しているケース

    一般的にERPの導入が適しているのは、中規模~大規模の企業です。また、会計方法が特殊でなく、汎用的なシステムで対応可能な業種である場合は、ERPでも問題なく原価管理を実現できるでしょう。ERPは企業全体のヒト・モノ・カネの動きを把握するのに適したシステムであるため、自社の経営資源を全体的に管理したいときにおすすめです。

    原価管理システムが適しているケース

    原価管理システムは、小規模~中規模の企業に適したシステムです。カスタマイズ性の高いものや特定の業界の仕様に特化したものなどがあるので、会計方法や商習慣が特殊な製造業や建設業などの業種でも使いやすい傾向があります。原価管理の機能が充実し、案件に対して複数の原価を紐づけて計算したり、リアルタイムの収支確認を行ったりできます。

    原価管理システムはERPとは異なり、複数の事業やプロジェクト単位の細かな原価管理に適したシステムです。管理業務における計算の手間やミスを削減できるほか、原価率のリスクマネジメントや業務効率化を叶えられます。

    ERPと原価管理システムの特徴を比較検討して、自社に適したシステムを選定しましょう。業務効率化を実現するためにも、自社が管理すべき原価の内容・情報の粒度・組織の規模・業種に合ったソリューションはどちらなのかを明確にして、目的に合うシステムを導入することが大切です。

    関連記事はこちら ERPと販売管理システムどちらを導入する?違いやメリット・デメリット

    ERP以外に専用システムで原価管理を効率化する選択肢もある!

    ここまで、ERPによる原価管理に関する基礎知識をお伝えしました。ERPは企業の経営に関する幅広い情報を統合的に管理できるシステムです。原価管理をはじめとした幅広い業務の情報をシステム上で一元管理する際に役立ちます。ただし、詳細な管理や特殊な会計に対応するのは難しく、かつ組織の規模によってはオーバースペックになる可能性があるため、自社の状況に合わせて専用システムでの管理を検討しましょう。煩雑な原価管理業務を自動化してラクにしたい場合は、クラウド型販売管理システムの「楽楽販売」がおすすめです。

    「楽楽販売」は中小企業の原価管理や、プロジェクト単位での原価管理を得意とし、豊富な機能を搭載しています。売上に複数の原価データを紐づけて、効率的な収支管理を実現します。リアルタイムで原価管理ができるため、原価率の悪化を速やかに察知し、早急に対策を検討することが可能です。

    また、原価管理のほかに見積管理・発注管理・受注管理などにも対応しています。受注・発注に関するデータを一元管理できるため、経営層は会社や事業部全体の収支をチェックし、現場はプロジェクトごと・案件ごとの収支をチェックするといった運用が可能です。導入前から運用まで一貫して充実したサポートが用意されているため、初めてのシステム導入でも安心いただけます。

    「楽楽販売」の導入メリットについて、以下のページから無料の資料をお申し込みいただけます。ERPと原価管理システムを比較検討したい担当者の方は、どうぞお気軽にご利用ください。

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    記事執筆者紹介

    • 株式会社ラクス「楽楽販売」コラム編集部
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