間接費とは?直接費との違いや間接経費・間接人件費について解説!
こんにちは!「楽楽販売」コラム担当です。
ビジネスにおいてコスト管理は重要なポイントとなります。しかし、コストにはいくつかの分類があり、中には一見しただけでは目には見えにくいものも少なくありません。間接費もそのひとつです。コスト削減を考える場合、直接費のみでなく間接費についてもしっかりと考える必要があります。そこで、今回は間接費と直接費の違いや削減方法などをご紹介します。
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この記事の目次
間接費とは?直接費とはどんな違いがある?
どんなに売上を上げてもコストが大きければ利益は少なくなってしまいます。たとえば、1つの商品を同じ10万円で販売したとしても、製造や管理、輸送や販売などが5万円だったケースと8万円だったケースでは企業として得ることのできる利益には大きな差が生まれます。
通常、企業は利益を追求しなければなりません。そう考えると、売上を上げることが重要であることはいうまでもありませんが、同時にコストの削減も重要な要素なのです。
売上に伴うコストは大きく分けて直接費と間接費に分けることができます。そこで、まずは間接費とは何なのかをご紹介します。
直接費とは?
直接費とはその名の通り、売上のために直接かかった費用のことを指します。具体的には商品の製造に必要な人件費などは直接労務費に、原材料費は直接材料費、そして外注加工費など商品の製造にかかった経費は直接経費にあたります。
直接費は製造や販売にかかるコストを考える際に、もっとも見えやすい部分です。そのため、売上に対するコストというと、多くの方が真っ先にこちらを思い浮かべるでしょう。
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間接費とは?
直接商品の製造や販売にかかったわけではないお金は間接費に分類されます。たとえば、直接商品の材料となるわけではないものの、製造には欠かせない消耗費や各種備品などの費用は間接材料費に分類されます。
企業ではすべての人が売上に直接関わっているわけではありません。しかし、組織を運営するためにさまざまな業務が求められます。ここでかかった費用も間接費です。
さらに、機械設備の減価償却費や雑費、保険料なども直接売上に関わっているわけではありませんが、組織を運営し売上を上げるためには欠かせない費用です。これらはまとめて間接経費に分類されます。
このように、商品の製造や販売に直結しているわけではないため、間接費は売上に対するコストという意識が希薄になってしまいがちです。
しかし、企業では組織を維持するだけでも多くのコストがかかります。その規模が大きくなれば尚更のことです。そのため、企業としての利益を考える上で間接費は決して無視することのできない存在といえます。
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間接費削減の重要性とは?
企業として利益を追求するためには、売上のみでなくコストの削減も同時に考える必要があります。どんなに売上を伸ばすことができても、その分コストがかかっていたのでは意味がないのです。
同じ100万円の利益を上げるにしても、100万円のコストがかかるのであれば200万円の売上が必要です。それに対して、コストを50万円に落とすことができれば売上は150万円でも利益は同じです。
このように考えると、いかにコスト削減が重要なのかがわかります。
そこで、費用の削減を考える際に多くの方が直接費のことを考えるでしょう。しかし、それ以上に重要なのは間接費なのです。
どうして間接費削減が重要?
間接費は目には見えにくいこともあって、あまり意識されないケースも多いようです。しかし、前述の通り企業を運営・維持するだけでも多くの費用がかかっています。これらの多くは間接費にあたります。
現実問題として、製造にかかる人件費や材料費などの直接費は大幅に削減することが難しいものです。目に見えやすい部分だけあって、計画の段階でコストの削減が行われているためです。
それに対して、間接費の場合、目には見えにくい部分ということもあって削減の余地が多く残されているケースがあります。
だからこそ、削減に取り組むことによって大きな効果を得やすいのです。
間接費の削減方法
削減の余地があるとは言っても、目には見えにくい部分ということもあって、具体的にどうすればいいのかわからないという方が多いのではないでしょうか。そこで、ここでは具体的に間接費削減のアイデアをご紹介します。
間接人件費を下げるには?
まず、間接人件費を下げるためのポイントは業務全体のフローを見直し、効率化することで不要な業務を減らすことです。
製造に直接関わるフローに関しては簡単に減らすことができないケースも多いですが、間接業務の中ではIT化などで効率化することによりカットできる業務も少なくありません。
間接経費を下げるには?
続いて、間接経費です。こちらもちょっとしたことで大幅に減らせるケースも少なくありません。具体的には、電気代やガス代については契約する会社やプランを見直すだけでもコストは変動します。
オフィスや工場の賃借費用についても契約内容の見直しや、場合によっては移転まで視野に入れて検討すれば大きなコストカットが望めます。
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重要なのは間接費の可視化
そもそも、間接費は目に見えにくい部分だからこそ、削減が難しいといえます。そこで、あらゆる費用を可視化することが重要です。
今日では業務支援ツールを使用することで、組織内のコスト面を含めたあらゆる情報をデータ化、可視化することが可能となっています。
「楽楽販売」もそんなツールのひとつです。これまで紙やExcelで管理していたさまざまな情報を一元管理でき、クラウド上で共有することができるので、これまで把握しにくかった売上やコストも明確になります。さらに、帳票作成やメールでの通知などのルーチンワークもボタンひとつで自動化可能ですので、業務効率のアップも期待できます。
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まとめ
企業として利益を追求する上でコストカットは重要なポイントです。中でも間接費は目に見えにくいこともあって、これまでは無視されてしまうケースも少なくありませんでした。
しかし、業務支援ツールなどを使用することで組織内のあらゆるコストを可視化し、適切な費用の削減が可能です。
コストの問題で頭を悩ませているのであれば、一度導入を検討してみてください。
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